外国人との交流について

 

 私は、外国人と英語で交流することが大好きで、大した英語力もないくせに友人のアメリカ人を捕まえては、話すように心がけている。相手にとっては非常に迷惑な話だとは分かっているのだが、その友人は私が本当に英語が好きとわかってくれているので付き合ってくれる。本当にありがたい。

 今日は彼らとの会話の中で感じたことを書こうと思う。外国人と交流しようという時に一番困るのが共通の話題だ。何しろ共通点がないのだ。

 私も最初のうちは、ハロー、の後に何を話していいかわからず頭が真っ白になることが多かった。しかし、そんなことを繰り返すうちに、自分の中で会話のパターンができた。例えば最初に天気、そのあと最近の調子、この後の予定等々だ。慣れてくると思うようになったことがある。

 日本人は外国人と話せるイコール、流暢な英語を話せると思い込んでいるということだ。実は外国人と交流する際に流暢な英語はいらない。スマイルだけで十分だとまでは言わないが、片言の英語で十分だ。想像してほしい。あなたが外国人に道を尋ねられている。相手が「本、欲しい」と繰り返し言っている。そこであなたは推測する「きっと本がほしいから本屋に行きたいんだな」そう、私たちには推測するという力がある。だから片言の英語で十分なのである。

 ただ、ここで言っておきたい。流暢に話す必要はないが、最低限の文法は押さえておく必要がある。

 例えば「私はリンゴが好きです」という場合、正しくは「I like an apple」であるが、文法を全く知らなければ「like an I apple」となりかねない。これでは意味不明である。likeとappleからなんとなく相手に伝わるだろうが・・・こんな英語力では相手と対等に話なんてできない。

 この意味で、最近はやりの聞き流すだけで英語が習得できるという商品には疑問を禁じ得ない。確かに英語を聞きなれるという点では一定の効果は見込めるが、それ以外は何の効果もないと考える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英語教育について思うこと

私は根っからの英語好きで、大学卒業後約20年間、独学で英語を勉強している。最近の日本の英語教育について思うことがある。英語って小学校低学年から始める必要ってあるの?私は中学校から英語を勉強し始めた世代だが、私は中途半端かもしれないが、英語が話せるし読める。かといってわたしは、現在の子供たちがうらやましいかというとそうではない。むしろ中学校からでよかったなと思う。なぜなら英語の習得に必要なのは英語の力だけではないからだ。日本語の基礎があっての英語だと信じている。

 小学校という時間は、むしろ母国語である日本語力の育成に力を入れるべきである。

 なぜか?私は英語学習者としては中程度の実力であるが、日々自分の日本語力のなさに悩む。例えば、日本語から英語、英語から日本語への和訳、逐語訳していては全く意味の通らないことが多い。状況に応じて言葉を変える必要がある。英語必修化の低年齢化は、英語、日本語両方とも不完全な人材を生んでしまう危険性をはらんでいる

 

 現在政府は英語をつかえる人材を増やそうと躍起になっているように見えるが、その英語が本当に使える英語なのかは本当に疑わしいものである。

 過去数十年続いてきた受験のための英語なら、全く意味がない。

 英語を早くから始めた方が習得しやすいというのは、科学的に証明されていることだが、母国語を満足に話せないようでは本末転倒に思えてならない

私と英語

 

私は学生のころより無類の英語好き、とにかく世界の人たちと繋ることができるという感覚が面白い。大学を卒業して、外国人の友人ができると英語熱はさらに強まった。彼らともっと深い話がしたい。その一心で英語の勉強に励んだ。

 当初は英語を話す人は通訳とか英検一級に合格した人とかいわゆる特別な能力を持った人しかできないと思っていた。でも、そうではなかった。大学卒業後、ずっと独学で勉強してきた自分でも十分に意思疎通ができると確信した。体が震えた。こんな感覚は初めてだ。

英語を話せるようになるまで何に一番苦労したか。それは日本人特有の外国人との触れ合いがないことに起因する外国人恐怖症。私は、これまで外国人に話しかけ、話が続かず頭が真っ白になるという経験を何度も繰り返してきた。途に数場数を踏むことが大事と自分に言い聞かせた。1年もすると、なんとなく会話のパターンが見えてきた。

 あいさつ→天気→最近の状況etc.今では外国人を目の前にしてもどぎまぎしない自分がいる。最近はこう思うようになった。使えない英語なら、TOEICTOEFLで高得点とったって、英検一級合格したって仕方ないな。だって英語って使ってなんぼ。英語はただの人とつながるための道具。使えない英語なら勉強してどーすんのそれなら使える英語を習得して人とつながる方がずっと楽しい。

 正直、テストで高得点を取るための英語の勉強は疲れた。グローバル化が進み、街中に外国人が増えた今、これからは使える英語を身に付けたい。そのためにはもっと外国人と話す機会を自分で見つけなきゃな。と本気で思う今日この頃。